全国介護歯科協会 すべての方に歯科医療の光を
口腔ケアの重要性
患者さん・ご家族の方へ
なぜ、口腔ケアが大切か?

口腔ケアが、医療や介護の現場で最近注目されています。
国も平成18年度から介護予防給付として、口腔ケアが対象項目に入ることになったり、介護保険制度でも介護サービス計画作成時のアセスメント項目に位置づけられるようになりました。
なぜ、それほど口腔ケアが重要視されているのでしょうか?

それは、「誤嚥性肺炎」の予防が最も大きな理由となっているからです。

口腔ケアは誤嚥性肺炎を予防します!
誤嚥性肺炎とは、高齢者に多い病気で、口腔内の細菌などが気管に入って発病する病気です。お口の中が大変不潔な状態にあり、体力が低下している方は、食物の残りかすなどが気管に入ると、細菌感染が起こりやすいといわれています。その結果、肺炎に移行しやすくなります。
肺炎は、日本における死亡原因の第4位であり、高齢者に限ると、なんと第1位に位置づけられているのです。
したがって、口腔内を清潔に保つことは、虫歯や歯周病の予防だけでなく、誤嚥性肺炎などの予防にもつながり、健康維持のためにも大切なことといえます。
誤嚥性肺炎になりやすい方は
高齢者

高齢になると、のどの反射が鈍くなり、誤嚥しやすくなります。

脳卒中

脳卒中による麻痺などの後遺症があると、誤嚥しやすくなります。また、麻痺の状態によっては、介護の人の手を借りないと歯をみがけないこともあり、口の中が汚れて細菌が繁殖し、誤嚥性肺炎になりやすい環境になります。

寝たきり

寝たきりになると、全身の機能が低下するだけでなく、飲み込みに対する反射も鈍くなり、誤嚥をしやすくなります。また、寝たきりの状態によっては介護の人の手を借りないと歯をみがけないこともあり、口の中が汚れて細菌が繁殖し、誤嚥性肺炎になりやすい環境になります。

口腔ケアはまだまだこんな効果もあります!
  • 栄養吸収のアップ :口腔機能の改善で、栄養の吸収が良くなるので、低栄養を防ぎ、免疫力のアップにも繋がります。
  • 認知機能への刺激 :しっかりと噛むことが脳への刺激となり、認知機能の低下を防ぐことにも繋がります。
  • 口臭の減少 :口腔ケアにより、口腔内の細菌の数を減らし、結果、口臭も減少します。
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