2012年5月アーカイブ

全国介護歯科協会の前田です。

 

先日東京で行われた訪問歯科セミナーでは70名近くの方にご参加いただきました。

この場をお借りして御礼申し上げます。

 

当日、ご参加された先生にお聞きしたところ、現在訪問歯科を既に始められている先生が約2割。

残り8割の先生方がこれから訪問歯科をはじめようとされておられました。

 

訪問歯科も今後競争は確実に厳しくなってきます。

しかし、高齢化がさらに進み、在宅医療への移行が今後も進む中で、

訪問歯科を必要とされる地域の高齢者はますます増えてくることでしょう。

 

その中で今回お話させていただいたケースなど、何か一つでも今後のご参加された先生方の

ご参考になればとても嬉しく思います。

 

既に訪問歯科を始められている医院が多く競争が激しい地域もありますが、

ぜひ全国各地で良質な訪問歯科診療を展開される先生方が増えていかれることを期待しております。

 

このたびはセミナーにご参加いただきまして、ありがとうございました!

今後のセミナー情報については、全国介護歯科協会のサイト

http://www.kaigo-shika.com/regist/public_observation.php?new)をご参考ください。

 

どうぞ今後ともよろしくお願い申し上げます。

 

前田剛志

 

※全国介護歯科協会のサイトはこちら

訪問先で感じたこと ①

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優デンタルクリニック 院長 木下です。

(全国介護歯科協会)


脳梗塞の後遺症で準寝たきりの患者様がいらっしゃいます。

この方はご主人と二人暮らしで、介護保険はお持ちですが奥様のご希望もあり、
週に一度の入浴介助以外ヘルパーさんやデイサービスのご利用がありません。

そのため炊事・洗濯から奥様の身の回りのことすべてをご主人がこなされます。

『パパ~』と呼ばれれば二階にいても『はいはいはいはい』と降りてきて奥様のお世話をされ、
いつもにこにこされているとてもすてきなご主人です。

私が診療を終えて帰る時も、『ありがとう。また来てね。』と手を振って見送って下さいます。

先日も診療を終えて帰ろうとしたところ、にこっと笑ったご主人の歯がないことに気づきました。
お話を伺うと、歯が欠けてしまったけれども時間がなくて歯医者に行けないとのこと。

ご主人はお元気なので私がおうちで診療することはできません。
なんだかとてももどかしい気持ちになると同時に介護する方の大変さを改めて感じました。


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