訪問先で感じたこと ①

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優デンタルクリニック 院長 木下です。

(全国介護歯科協会)


脳梗塞の後遺症で準寝たきりの患者様がいらっしゃいます。

この方はご主人と二人暮らしで、介護保険はお持ちですが奥様のご希望もあり、
週に一度の入浴介助以外ヘルパーさんやデイサービスのご利用がありません。

そのため炊事・洗濯から奥様の身の回りのことすべてをご主人がこなされます。

『パパ~』と呼ばれれば二階にいても『はいはいはいはい』と降りてきて奥様のお世話をされ、
いつもにこにこされているとてもすてきなご主人です。

私が診療を終えて帰る時も、『ありがとう。また来てね。』と手を振って見送って下さいます。

先日も診療を終えて帰ろうとしたところ、にこっと笑ったご主人の歯がないことに気づきました。
お話を伺うと、歯が欠けてしまったけれども時間がなくて歯医者に行けないとのこと。

ご主人はお元気なので私がおうちで診療することはできません。
なんだかとてももどかしい気持ちになると同時に介護する方の大変さを改めて感じました。


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