2012年4月アーカイブ

内視鏡による嚥下の検査

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宮本歯科 理事長 宮本です。

(全国介護歯科協会 東日本統括)


先日、某施設にて、内視鏡による嚥下の検査を
歯科大学のご協力により行いました。

患者様は半年前、大腿骨骨折。
入院中に胃瘻(胃に穴をあけ、直接栄養を流し込む)を行っております。
食欲もあり、ご家族も「食事をさせてあげたい!」
そういった希望により今回検査することになりました。

飲み込みができるか、できないか?
ティースプーン1杯のゼリーを
むせる事無く飲み込めるのか?
内視鏡で確認するのが、今回の検査の主な目的です。

一同 画面に注目。
見事!
気管に入る事無く、飲み込む状況が確認できました。
しばらくは、栄養ゼリーのみですが、
今後の検査の結果によっては、「とろみ食」開始となりそうです。

患者様は「うなぎ」が食べたいとの事。
無理もありません。となりが鰻屋さん。
日中、良い香りが施設内に入り込んできます。
刻んだうなぎが最終目標でしょうか。

患者様、ご家族様、施設の方々、
お疲れさまでした。
歯科大学の先生
ありがとうございました。


 ※全国介護歯科協会のサイトはこちら 


患者さんの嬉しい変化

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全国介護歯科協会の永山です。

先週、特別養護老人ホームでのイベントのお手伝いをしてきました。

この特養さんとは既に提携医院の関係にあり、日頃から訪問歯科で
治療やケアに伺っているのですが、今回は入所者様向けの年度末イベントを
やって欲しいとのリクエストをいただき、イベントを行うことになりました。

内容は、入れ歯や口腔ケアに関する3択クイズを出題して、解説をいれながら
お口に関する知識を深めてもらうというものです。
イベントの後半、質問コーナーの中で、参加していたひとりのおばあちゃんが
一生懸命話し始めました。

うまく発音できないせいか、少し聞き取りづらかったのですが、話を聞いていると
どうやら質問ではなく、自分のことを話していることがわかりました。

内容は・・・
・私は甘いものが大好きだったが、歯が痛くてある時期から食べるのを控えていた
・その後、訪問歯科で歯を治療して、口腔ケアを定期的にしてもらっている
・今では、口の中がいつもさっぱりして、痛みもなくなり、大好きな甘いものを毎日食べている
・今日のクイズで出た入れ歯の正しい扱い方や、口腔ケアの効果など全て知っている
といったものでした。

おそらく、参加しているみなさんに自分の喜びをどうにかして伝えたかったのだと思います。

あとで先生に聞いたのですが、そのおばあちゃん、最初はかなりひどい口腔状態だったそうで
当時はあまりしゃべらず元気もなかったそうです。
それから1年半口腔ケアを続けて、今では別人のようにおしゃべり好きで元気になっているそうです。

こういった嬉しい変化を、今現在お口にトラブルを抱えているより多くの高齢者の方に
体感していただくためにも、今まで以上に訪問歯科の普及に努めていきたいと思います。


 ※全国介護歯科協会のサイトはこちら 

全国介護歯科協会の前田です。

 

先日は久しぶりに東京で訪問勉強会を行いました。

木曜日という日程ながら、ご参加いただいた先生に感謝いたします。

エリアによってはすでに訪問歯科でも外来と同様に競争が激しくなっています。

 

早い者勝ち感は否めませんが、

本質的には良い治療が評価されるのは、外来も訪問も変わりません。

訪問を手がける先生方が拡大しようと躍起になっているこの段階から、

長期的な展望をもって、しっかりと地に足をつけて患者さん・関係者の方々に

満足される訪問歯科を一緒に展開していきましょう!

 

さて、4月は22日(日)に、また東京で大きなセミナーがあります。

皆さんが訪問歯科を始めるにあたって何らかの有益な気付きとなりますように!