その他: 2012年2月アーカイブ

認知症がわかる訪問歯科医師

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全国介護歯科協会の永山です。


先日、あるグループホームへ営業に伺った際に
施設長がおっしゃていた言葉が印象的でした。


「訪問をしている内科医にも歯科医にも言えることだが、
もっと認知症を理解した上で診療にあたって欲しい」


最近の訪問診療では、治療と口腔ケアは当たり前で
それプラス、嚥下や口腔リハビリができるかによって
医院の評価が違ってきているように思います。


こういった状況の中、更に認知症がわかる歯科医師は
今後、確実に重宝される存在になるでしょう。


みなさんもプラスアルファの訪問技術を磨いてはいかがでしょうか?


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気付き

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宮本歯科 理事長 宮本です。
(全国介護歯科協会 東日本統括)

訪問先の施設
診療中のわたしに横から声をかけてくる、認知症のE さん。
E さん    「兄ちゃん兄ちゃん、いくつといくつといくつだい?」
私      「・・・・・??」



・・・・『今日何人診療するの?』
・・・・『あなたは何歳?』
どちらかだろう。。瞬間に私はそう思った。




すかさずスタッフの方が私に微笑みかけ、こうおっしゃった。
スタッフさん「先生。『何人お子さんがいらっしゃるの?』ってことですよ。。」
私     「あ~~そう。。!!3人!3人!」
E さん   「あ~女の子三人、男の子三人ね~」
私     「いやいや、子供は三人でね~。」

ダインングは大爆笑!
その後もも和やかな会話がつづいた。
聞くと皆さんお子さんが2~5人いるよう。
子供の話になると、みんな口数が多くなる。


スタッフさん「みんなおかあさんなんですよ!先生」
施設の利用者さん  みんなお母さん。
当たり前のことだが、その当たり前の事を改めて気づかされた。



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全国介護歯科協会の永山です。

先日、あるデイサービスさんでスタッフ向け
腔ケア勉強会のお手伝いをしてきました。

デイサービスのイベントといえば、ほとんど
口腔体操やお口に役立つクイズなど、利用者
参加型のものなので、勉強会は非常に珍しいです。

その理由の一つとして考えられるのは、デイサービスは
通所施設なので口腔ケアの機会や必要性が少なく、
施設側の意識が低い傾向にあることです。

実は、今回口腔ケア勉強会をしたデイサービスさんでは
去年、口腔体操のイベントを行っています。

そのイベントがきっかけとなり、施設側のお口に対する
意識が変わって、スタッフ向けの口腔ケア勉強会を
してもらえないかと今回の依頼に至ったわけです。

これは本当に私たちとしても嬉しいことです。

実際に参加されたスタッフの方も、業務後にも関わらず
熱心にメモを取りながら真剣に聞いておられました。
終了後の質問タイムも大いに盛り上がり、大変よい
勉強会となりました。

今後もこういった勉強会を積極的に行い、口腔ケアに
対する意識が高い施設が増えることを期待したいと思います。


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宮本歯科 理事長 宮本です。
(全国介護歯科協会 東日本統括)


とあるグループホームへ
口腔ケアのため訪問しました。


午前に伺う事が多いので、
いつも昼食準備中。。
スタッフの皆様お疲れさまです。


ある日のメニューは冷やし中華。
私も大好きです。
そして具で欠かせないのが、薄焼き卵。


入所されている90超える方がとってもお上手で、
その日はお手伝いされていました。
皆さん、いまでもベテラン主婦なんですね。


食べる喜び、作る楽しさ、
大切な事だと改めて思いました。


口腔ケア後の昼食、
少しでも快適に食事がとれたかな?
帰りの車中で、
食堂の風景がよぎりました。


痛みがあるときに訪問歯科を依頼される方が多いのですが、
私たちは『訪問による口腔ケア』を
クリニック内のメンテナンスの延長線上にあると考えています。


つまり、
自分でメインテナンスできなくなっても、
あるいは通院できなくなっても、
「口腔ケアは日々の食事を豊かにする。」
そう確信しているからです。