患者さんの嬉しい変化

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全国介護歯科協会の永山です。

先週、特別養護老人ホームでのイベントのお手伝いをしてきました。

この特養さんとは既に提携医院の関係にあり、日頃から訪問歯科で
治療やケアに伺っているのですが、今回は入所者様向けの年度末イベントを
やって欲しいとのリクエストをいただき、イベントを行うことになりました。

内容は、入れ歯や口腔ケアに関する3択クイズを出題して、解説をいれながら
お口に関する知識を深めてもらうというものです。
イベントの後半、質問コーナーの中で、参加していたひとりのおばあちゃんが
一生懸命話し始めました。

うまく発音できないせいか、少し聞き取りづらかったのですが、話を聞いていると
どうやら質問ではなく、自分のことを話していることがわかりました。

内容は・・・
・私は甘いものが大好きだったが、歯が痛くてある時期から食べるのを控えていた
・その後、訪問歯科で歯を治療して、口腔ケアを定期的にしてもらっている
・今では、口の中がいつもさっぱりして、痛みもなくなり、大好きな甘いものを毎日食べている
・今日のクイズで出た入れ歯の正しい扱い方や、口腔ケアの効果など全て知っている
といったものでした。

おそらく、参加しているみなさんに自分の喜びをどうにかして伝えたかったのだと思います。

あとで先生に聞いたのですが、そのおばあちゃん、最初はかなりひどい口腔状態だったそうで
当時はあまりしゃべらず元気もなかったそうです。
それから1年半口腔ケアを続けて、今では別人のようにおしゃべり好きで元気になっているそうです。

こういった嬉しい変化を、今現在お口にトラブルを抱えているより多くの高齢者の方に
体感していただくためにも、今まで以上に訪問歯科の普及に努めていきたいと思います。


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