mahiro: 2012年3月アーカイブ

入れ歯用ブラシ

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宮本歯科 理事長 宮本です。

(全国介護歯科協会 東日本統括)


 訪問先でいつも気になることがあります。

それは入れ歯の患者様が
入れ歯用ブラシをお持ちでないという事です。
持っている方は2%以下ではないでしょうか。
(私の感覚ではありますが。)

一方歯ブラシを持っていない人はいません。
歯ブラシは100%お使いなのではないでしょうか。

ある日を境に入れ歯を使用する事に。
その時、入れ歯ブラシの必要性が十分に伝わっていないようです。
大部分の方は、今まで使っている歯ブラシで洗浄しているのです。

結果、なにがおきているか。
清掃不足で、ヌルヌルの入れ歯。
ヌルヌルは細菌です。
これでは、いくら歯磨きをしても
入れ歯を口の中に戻せば、細菌を口に戻す事と
代わりはありません。

1本300円程で購入できます。
今日から早速使用してみてはいかがでしょうか?
汚れの落ちを実感できますよ!


 ※全国介護歯科協会のサイトはこちら 

全国介護歯科協会の前田です。

 

3月11日のセミナーは神戸での開催でしたが、

遠くは、愛媛県や広島県、愛知県からもご参加いただきまして、本当にありがとうございました。

 

セミナーの内容には皆さんにご満足いただけて何よりです。

質疑応答では、地域によっては既に訪問をされている先生が非常に力を入れていて

なかなか参入できないというお話もありました。

確かに、訪問歯科における患者さんは、高齢化にしたがってますます増えていきますが、

紹介ルートとしてのケアマネや介護施設などは限られていますので、

既に強固な関係を築いている歯科医院があると、なかなかそこに参入するのは難しいです。

 

しかし、地域に一つ強い訪問歯科があったとしても、その地域の訪問ニーズをカバー

できるまでには至りません。

 

少しずつかもしれませんが、確実に地域に根ざしていく。

そうした方針でお考えになられるのであれば、必ず貴院での訪問歯科は実を結ぶものだと

思います。後発組でしかも件数が少ないのであれば、一人ひとりに対しての丁寧なサポートは

できるはずですから、「先義後利」の気持ちで展開していっていただければと思います。

まだまだ訪問歯科を求められる患者さんは増えてきます。

 

 ※全国介護歯科協会のサイトはこちら 

 

最期の晩餐

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全国介護歯科協会の永山です。


「最期の晩餐をさせてあげたいという理由で
訪問歯科を依頼する家族が少なくない」と
理事長から聞きました。


余命が長くないとわかったとき、家族の方が
「最期くらい美味しいものを味わって食べて欲しい」と
きちんと本人が噛める新しい義歯を新調するそうです。


ある方は、きざみ食しか食べることが出来なかったのが
入れ歯が完成して、大好物のお寿司を周りが驚くほど
バクバク食べることができたそうです。
その1週間後にお亡くなりになられたそうですが、そのときも
ご家族の方から改めてお礼の電話があったそうです。


訪問歯科を通じて、こういった最期のお手伝いができること
ご本人、ご家族に喜んでいただけることは、歯科医師として
本当に嬉しくやりがいのあることだ、と理事長がおしゃっていました。

私も微力ながら、よりよい訪問歯科を広めることで
最期の晩餐を楽しめる方が増えるお手伝いが
できればと思っております。



※全国介護歯科協会のサイトはこちら

食事は楽しみ。

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宮本歯科 理事長 宮本です。
(全国介護歯科協会 東日本統括)

まずは一つの資料をお見せします。

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要介護高齢者の日常生活の関心(楽しみ)ごとは?(特養老人ホームにおいて)

1位 食事 44.8%
2位 行事参加 28%
3位 家族訪問 25.3%

(複数回答)

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どう思われるでしょうか?
他の施設でも1位はやはり食事でした。
行事(イベント)や家族の訪問よりも日々の食事が楽しみとの結果が出ています。


私が訪問を始めた頃、
『退院後、母親が食事をしてくれない。』
というご相談を受けました。


『入れ歯を入れなくても良いから、おかゆでもいいから飲み込んでほしい。』
『食卓に母がいないのは私たちも寂しい。』
『昨日はすったリンゴを5さじ食べてくれた!』
『久々口から食べたら、赤ん坊みたいにこぼしちゃってね~。』
快復するには相当時間はかかりましたが、
同じ食卓を囲める幸せ。
息子さんたちの言葉から、私ははそう感じました。


食事は、ただの栄養摂取だけではなく、
家族・周囲の人とのコミュニュケーションの時間としてとても重要です。
ご本人にとっても1番の楽しみである食事。

「摂食嚥下」
介護歯科の重要な役割であるとあらためて感じます。


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