2012年10月アーカイブ
全国介護歯科協会の前田です。
先週の日曜日に神戸で摂食嚥下の実践勉強会を行いました。
この勉強会は、協会会員の皆様だけにお知らせしたものでしたので
ホームページ等では告知はしておりませんでしたが、
それでも東京や四国からもお集まりいただきました。
実際の口腔リハビリの実習も含め、実践的で良い勉強会になったかと思います。
やはり、最近の介護現場において訪問歯科が、
ただ単に「入れ歯を修理する」あるいは、「むし歯を治療する」
といった歯の治療だけではなく、
「食事をする、飲み込む」といった分野まで求められていることを感じます。
また、機会を設けて、摂食嚥下勉強会を開催したいと思います。
全国介護歯科協会の前田です。
今回は、最近話題になっている「嚥下訓練」および
「口腔リハビリ」について書こうと思います。
最近、歯科雑誌でも特集を組んだり、実際に介護関係者の方からよく質問をいただいている
「嚥下訓練」や「口腔リハビリ」ですが、訪問歯科を行っている医院でも自信をもって
リハビリができている医院はまだまだ少数のようです。
なぜ口腔リハビリを自院で実施するのが難しいか?
それは、「普段の外来診療でリハビリを行ったことがないから」です。
非常に当たり前の話ではありますが、要するに今まで経験がないから
皆さん二の足を踏んでしまう訳です。
特に、率先役である院長先生にそういった経験がない場合、
いくら衛生士に「口腔リハビリを勉強してできるようにしよう」といっても
なかなか衛生士も動くことができません。
また、院長先生が「口腔リハビリ」について学ぼうと思っても、
理論系の書籍はたくさんあるものの、いざ実践というところまでの
ハードルは高いように思います。
「百聞は一見にしかず」
まずは、実際に口腔リハビリをされている現場を見学してみることが
近道かと思います。そして、その後衛生士同士でリハビリのロールプレイングをしてみて
マッサージの場所や強度、時間などを訓練していき、医院としてレベルを上げていく。
言葉でいうのは簡単ですが、やはりこの過程を経ていくことが、自院で口腔リハビリができるように
なるための近道であるかと思います。