介護施設の種類について② 【入所型】

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全国介護歯科協会の永山です。

前回 「通所系施設」 について書かせていただきました。
これから「入所系施設」 について書いていきたいと思いますが、
入所系施設は通所系施設に比べて種類が多くあります。

今回は下記2つの入所施設について解説させていただきます。

【特別養護老人ホーム】(介護老人福祉施設)
★介護保険算定不可

・ 略称で「特養」と呼ばれます
・ 有料老人ホームと比較すると低料金
・ 要介護5など介護度が高く、経済的にも自宅での介護が困難な人が優先的に入居できる
※現在、多くの施設で数百人の待機者がいる状態
・ 「寝たきり」や「認知症」で自宅での生活が困難、 在宅介護受けることが難しい方が対象
・ 終身での利用になる場合が多い


【介護老人保健施設】
★介護保険算定不可

・ 略称で「老健」と呼ばれます
・ 病院と在宅の中間的な性質を持つ施設
・ リハビリなどを行い、在宅復帰を目的としている
・ 看護師・理学療法士・栄養士など専門スタッフが在籍
・ 病状は安定しているが、すぐに自宅に戻るのが不安な場合などに利用
・ 入所期間は3ヶ月から半年、長くても1年未満

★部分に注釈させてもらいましたが、これらの施設では介護保険を
算定することはできません。
ですので、医療保険で代わりの点数となる「歯科疾患在宅療養管理料」や
「訪問衛生指導料」を算定する形となります。
在宅で診ていた方が上記施設に入所されて、引き続き訪問歯科を行う場合は
居宅療養管理指導費を算定しないよう気をつけましょう!

次回はまた、『入所型施設』の続きについてお話したいと思います。


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