治療終了後の口腔ケア移行率

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全国介護歯科協会の永山です。

先日、訪問歯科の現場見学に同行してきました。

話の経緯としては、治療終了後の口腔ケアへの移行がうまくいかないという相談をいただき、
の原因として初診でのアナウンスがうまくいっていないのではないか?
ということで、口腔ケア移行率9割を超える医院さんの新患対応および実際の口腔ケアの現場を
見学させてもらうことになりました。

見学後、感想をお聞きしたところ下記のような問題点が見えてきたそうです。

・初診で口腔ケアの重要性を説明していなかった
・口腔ケアの内容に自信がないので強く勧められなかった
・歯がない、もしくは歯が少ない方への口腔ケアの必要性を感じていなかった
・治療に集中することで機械的な対応になりがちだった
・ご本人さん、ご家族さんとのコミュニケーションが必要最低限しかできていない

思い当たる先生も多いのではないでしょうか?

また、見学先の医院さんからも気を付けているポイントをお聞きしました。

・初診の際に口腔ケアの説明をしっかり行う
・治療と一緒に必ず口腔ケアをする
家族さんやケアマネさんが立ち会っているときは、口腔ケアをどのようにしているか実際に見てもらう
ご本人さんご家族さんとお話しをする際は、定期的な口腔ケアは当たり前という感覚で対応する
・治療終了が近づくのと同時に、口腔ケアの時間を少しずつ長くしてケア移行への自然な流れを作る

Dr.だけでなく、DHもこういったことを意識することで、
口腔ケアへの移行率は確実にアップさせることが可能かと思います。

ただ、今回私も見学に同行して一番強く感じたことは

『ご本人さん、ご家族さんとの信頼関係を築くこと』

が全ての基盤になるということです。
実際、今回の見学先医院さんも打ち解けるスキルがずば抜けていました。

れは当たり前のことですが、だからこそ本当に難しいことだと思います。

訪問歯科診療が治療や口腔ケアだけでなく、ご本人さん、ご家族さんとの
コミュニケーションも含まれるということを再認識できました。


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