2014年11月アーカイブ

全国介護歯科協会 副代表の永山です。

先日、介護付有料老人ホームで協力体制に関する
打ち合わせを行ってきました。

その施設には協力医療機関として別の歯科がいるのですが、
治療の必要が発生したときだけ依頼するという関係だそうで
年に1~2回の検診、定期的な口腔ケア、スタッフへの勉強会を
行って欲しいとの相談でした。

施設長のほかに、看護師長の方も同席していて、その方も

「口腔の大切さはみな理解しているんですが、実際にどうやって
予防したりケアしていけばよいのかがわからない」

とおっしゃっていました。

サ高住や有料老人ホームは、自立の方から介護度が重い方まで
さまざまな方が入居されているケースがほとんどです。

その中でも、ご自分でケアができない入居者に対して施設側が
効果的な口腔ケアを行えるかどうかは重要な課題と言えます。

こういった部分も含め、最低限の往診的対応でなく、施設と連携して
より関係を強固にすることが求められてきています。

サ高住や有料老人ホームは、まだまだキックバックで繋がっている所が
多い現状ですが、紹介料が問題視されてから本質的な部分で連携歯科を
選び直す施設も増えてきています。

近隣のサ高住、有料老人ホームに一度訪問歯科の状況を聞きに
伺ってもよいのかもしれません。


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普段の性格と仕事上の性格

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こんにちは。
全国介護歯科協会の前田です。

歯科医院でのコンサルティングをしていると、かなりの院長先生がスタッフとの関わりで苦労されているのに出くわします。
そうした先生は、比較的物静かでおとなしい性格の方が多いように思います。

これは院長先生に限らず、すべての働く方にとってなのでしょうが、
私は、普段の性格と仕事上の性格は分けるべきだと考えています。

患者が説明を求めているにも関わらず、
普段あまり話をしない性格だからという理由はつきません。
短気で感情的な性格だからといって、スタッフ・患者に対して、その感情のままをぶつけていいわけはありません。

懇意にしている院長先生の中には、普段はとてもガサツでいい加減だと自認されている先生がいます。
しかし、そうした普段の先生を全く感じさせないくらいに、仕事中は細やかな気配りで診療をされています。
もちろん、ここの歯科医院は患者が予約が取れないほど流行っています。

・院長として求められること
・歯科医師として求められること
・経営者として求められること

「本当の自分を出す」と言えば聞こえはいいですが、
普段の自分の性格をできない理由にはしてはならないと思います。
「役柄を演じること」と言えば聞こえは悪いですが、
顧客に求められる役柄を立派に演じることは、良い仕事をする上でとても重要なものだと思います。

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パーソナルな情報でつながる

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全国介護歯科協会 統括本部長の黒野です。


先日ヤフーニュースに「筋肉質すぎる歯科医師」という
トピックスがあり、何の事だろう?!とクリックすると


ボディービルの大会に出た時の某歯科医院院長の写真が出てきました。


そこで興味を持ち、医院のHPへ行ってみるとちらにも同じ写真があるも
子供を抱えた院長の写真や綺麗な院内の写真などを見るうちに
いち歯科医院として認識されていました。


きっと同じように、この医院を知った人は多いでしょう。
「どこか良い歯科医院知らない?」など
日常で生活していれば、誰でも何度かは交わす会話なのではないでしょうか?


これだけのインパクトがあれば
見も知らない人が宣伝してくれる事もあるでしょう。


少し特殊すぎるケースの紹介でしたが、院長がどんなパーソナリティを
持っているのかを伝える手段を持っているというのは有効です。


今では多くなりましたが、院長やスタッフの自己紹介ボードなど
趣味などが書いてあると、親しみを持てるものです。


人は開かれている所に安心をおぼえるものです。
それは情報でも同じで、自分を開示している人にはこちらも開きやすいものです。


HPや院内ボードなどで開示している情報に
もう一つ詳しいパーソナルな情報を加えてみませんか?


患者さんとのコミュニケーションにもつながり、知らぬ所で人を呼び込むかもしれません。


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全国介護歯科協会 副代表の永山です。

最近、訪問患者の仲介業者との契約を切る傾向が強いようです。
そのせいもあってか、当教会へのスタッフ営業レクチャーについての
お問い合わせ、依頼が少しずつ増えて来ています。

そこで、今回は営業の基本について少しお話しておきたいと思います。
表題にも書きましたが、営業には大きく2種類あります。

「来てもらって嬉しい営業と迷惑な営業」

この違い、わかりますか?

まず、「営業」という言葉対しては以下のようなネガティブなイメージを
持っている人がほとんどです。

・無理になにかを勧められるのではないか
・しつこいのではないか
・だまされるのではないか
・話しがうまい人に押し切られるのではないか

こんな感じでしょうか?
なので、営業をされる方はもちろん、営業を行う方も抵抗を感じる方が多く
訪問歯科でも営業担当に指名されたスタッフさんの多くが苦手意識をもって
ポジティブでないというのが現実です。

「恥ずかしい」
「相手に迷惑をかけてるのではないか?」
「できるだけ営業をしたくない」
「もうやりたくない」

このマインド状態で営業にいくと、本人が消極的になってしまい
先で述べた【迷惑な営業】になりがちです。
そうすると相手の対応も冷たく、さらにモチベーションが下がる
という悪循環に陥ってしまいます。

では【嬉しい営業】を増やすためにはどうすればいいのでしょうか?
答えは簡単です。

営業を行う人が心の底から
「今やっている営業は相手のために必要だ!」
と感じているだけです。

良い営業を行うには、言葉やテクニックよりも
大前提としてこのマインドが必要不可欠です。

訪問歯科で言えば、営業は決して医院の売り上げを上げるためではなく
ケアマネさんに必要性や正しい知識を知ってもらい、そして困っている
利用者さんに歯科医療をきちんと受けられるようにして喜んでもらう活動
だと理解することが大切です。

ですので、私はレクチャーの際

「この人は営業に対してネガティブなイメージを持っているな・・・」

と感じたら、【なぜ営業が必要なのか】からお話しします。
それが良い営業を覚えてもらう一番の近道だからです。

スタッフさんに、ただただ頭ごなしに営業に行って来いと言ってませんか?
自院で営業を行っている場合は、一度そのあたりも確認してみるとよいかと思います。



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こんにちは。
全国介護歯科協会の前田です。


先日の文化の日に、島根県の星野リゾートが運営する旅館に泊まってきました。
過去に別の星野リゾートにも宿泊したことがあるのですが、
やはりサービスが行き届いているというか、宿泊客にいかに心地よく、また使ってもらいたいと思わせるか、そういった心配りが随所に見られました。


気づいた点は30個以上ありましたが、一例を申し上げると...

・宿から見える景色は、基本が内庭で、外部の景色は山や木々だけで他の建物などを見せない作りにして非日常な空間を演出。(ディズニーランドも同様の手法を使っているのは有名ですね!)
・チェックイン時に宿泊目的を聞かれ、誕生日祝いとしてとチェックを入れたところ、夕食時に料理長からのスペシャルプレゼントと手書きでのお祝いのお手紙。
・料理の説明も一品一品分かりやすく、かつ、特別感(普段は●●なのですが、本日は特別に良い素材が入ったため▲▲をご用意しましたなど)を伝えている。
・大浴場で地酒が用意されていて、(露天風呂で日本酒を)のようなよく抱く贅沢なイメージを叶える演出。

などでした。


歯科医院においても患者満足が重要だと言われて久しくなりますが、患者が心地よく感じる体験というのは、何も歯科医院同士の比較をしている訳ではなく、日々あらゆる業種のあらゆるサービスを受けて、その相対比較において歯科医院のサービスが良かったかどうかを判断しています。(皆さんも振り返ってみたらそうではありませんか!?)


これから年末年始にご家族で旅行に行かれる方が多いかと思いますが、ぜひそうした機会に、皆さんが心地いいと思われたサービスを「良かった」と満足されるだけではなく、「なぜ良かったのか?」を言語化しておくことをお薦めいたします。

それが、他業種からの良い所を取り入れるポイントになるかと思います。