摂食嚥下の最近のブログ記事

食べること」は、咀嚼・嚥下機能として人が生きていくための重要な
機能のひとつですが、特に高齢者の方にとっては日常生活の中で
の大きな楽しみや喜びにもなっています。

その「食べること」が口腔内のトラブルや摂食嚥下障害で辛いこと、
苦しいことになってしまっている高齢者の方が増えてきているのも事実です。
特に在宅にて適切な治療や口腔ケアができない方が多く見受けられます。

この「食べること」を守るため、つまり食べることが楽しみや喜びと
感じられるようにサポートすることが、今後の訪問歯科診療の大切な
目的の一つになってくるのではないでしょうか。

治療や口腔ケアであれば、歯科医師や歯科衛生士だけで行うことも
できますが、摂食嚥下機能の評価や口腔リハビリテーションを正しく
安全に行っていくには、医科との連携も必要になってきます。

近年、摂食嚥下や口腔リハビリの分野が盛り上がってきてはいますが
まだまだ実際の現場で展開している歯科医院は少ないのが実情です。
また、医科との連携が取れている医院は更に少ないと感じます。

超高齢社会を迎え、国の方針としても介護の引き下げなど施設から在宅へ
という流れを推し進めていて、今後在宅診療の需要が高まることは必然です。

その流れの中で充実した訪問歯科診療を提供し、高齢者の「食べること」を
守るためには

・摂食嚥下の評価
・口腔リハビリ
・医科との連携

この三つの要素が必要不可欠になるかと思います。

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みなさま明けましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願い致します。

全国介護歯科協会の永山です。

早速ですが、新年一発目の口腔体操イベントのお手伝いをしてきました!
今回は宅老所さんです。(※写真をご覧ください)

参加者は十数名で、平均年齢85歳以上、最高齢の方はなんと97歳でした。
それでもみなさんとてもお元気で、最高齢の方も腕をほぼ真上まで上がて
体操をされていました。

体操が終わってから少しお話もさせていただいたのですが、とてもしっかり
話されていて、耳も遠い様子もないくらいでした。

昔から食べることが大好きだそうで、残念ながら歯は残っていないのですが
入れ歯をしているおかげで今でも何でも食べれるとおっしゃっていました。
体操も誰よりも頑張っていた印象もありました。

やはり、私自身こういったお話を現場で直接聞くととてもモチベーションが
上がります!!

今年も訪問歯科を通じて色々な方のお手伝いが出来ればと思います!


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全国介護歯科協会 副代表の永山です。

今回は胃瘻についてお話をしたいと思います。

摂食嚥下に精通した先生のお話やセミナー講演に
参加して最近強く感じることがあります。

それは、

「必要がない人への胃瘻が想像している以上に多いのではないか?」

ということです。

胃瘻の手術自体は20分もあればできる簡単なものだそうです。
しかし、それによって失うものは人間として大きいものだと思います。

【胃瘻にするかどうか】

この重要な判断を正しく明確にするために必要なのが「摂食嚥下」の知識です。

実は、この知識が不足している主治医が胃瘻の判断を下してしまうケースが
実際にあるようです。

先日も訪問診療に同行した際、最近胃瘻の手術をしたという家族とお話ししました。

胃瘻する前は、時間はかかっても普通食を召し上がっていた状態だったそうです。
それがよくむせるようになってしまい、

主治医から

「危ないから胃瘻にしたほうがよい」

という勧めがあり、すぐに手術されたそうです。

その方のご主人は

「胃瘻にしてからとても弱ってしまい元気もなくなってしまったように見える」
嘆いていました。
食べることが大好きだったので、胃瘻の状態でも可能であれば口から食事
できるようにして欲しいとの相談もありました。

その方を診た歯科医師の先生は

「きちんとむせることが出来ているし、胃瘻にする前までは少なくとも普通食を
経口で摂れていたことから考えてもリハビリの余地はあったのではないか?」

とおっしゃっていました。

私は専門家ではないので、胃瘻が正しかったのか、本当に必要であったのか
正直わかりません。

しかし、家族さんとお話をして必要のない方への胃瘻は絶対にあってはならないと
再認識させられました。

より正しい判断ができるよう、今以上の医科と歯科との連携、そしてまだ成熟して
いない歯科の摂食嚥下分野の充実が必要だと感じます。

その部分で当協会も寄与できるよう尽力していきたいと考えております。



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訪問看護への営業

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全国介護歯科協会 副代表の永山です。

居宅介護支援事業所への挨拶が訪問歯科営業の王道ですが、
実はもう一つ営業に回って欲しいところがあります。

それが「訪問看護ステーション」です。

訪問している看護師は、利用者さんの身体状態を誰よりも知っています。

営業してお話を伺っていると

「お口の状態が悪く、歯科治療を受けた方がいいと感じることがよくある」
「絶対に口腔ケアが必要だと思う人がたくさんいる」

という声をよく聞きます。

訪問歯科はケアマネに報告する性質上、ケアマネから紹介や勧めることが
多いですが、最近では看護師からケアマネに訪問歯科の必要性を訴えて
治療やケアの依頼に繋がるケースも増えてきています。

中には、ケアマネを飛ばして訪問看護から直接歯科医院へ依頼することも
あるそうです。
この場合はもちろん、その訪問看護から過去に紹介があり信頼を得ている
歯科医院という前提があります。

こうした関係ができていくと、おのずと訪問看護から利用者さんの全身状態
情報提供が依頼とともに来るようになり、歯科医院としても安全な治療
口腔ケアができるようになります。

是非、連携も意識しながら地域の訪問看護ステーションにも挨拶に行ってみて下さい。
治療やケアだけでなく、摂食嚥下に関する話などについても意見交換できることが多いです。


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嚥下訓練についてのお問合せ

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ご無沙汰しておりました。
全国介護歯科協会の前田です。

さて、件名にも書きました通り、最近、嚥下訓練についての勉強会やセミナーに関してのお問合せが当協会にも非常に多く寄せられます。

今年も3月と8月に東京医科歯科大学の戸原玄先生をお招きして、勉強会を開催いたしましたが、いずれも満席、キャンセル待ちでした。
中には、会場が大阪にも関わらず、北海道や九州からもお越しいただきました。

訪問歯科も、従来までの歯科治療+口腔ケアから新たなステージに入ろうとしているように感じます。

特に、今後も積極的に地域で訪問歯科を進められる歯科医院にとって、嚥下訓練ができるかどうかは、この2,3年で非常に大切になってくるように感じます。

私たちとしてもできるだけニーズに応えられるよう、頑張ってまいります。

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全国介護歯科協会 統括本部長の黒野です。


先月、8月10日に大阪にて

昨年12月に行われた 摂食嚥下セミナーの実践編として

嚥下内視鏡ベーシック 実技・実習講習会を開催しました。

前回に続き講師は、東京医科歯科大学の戸原先生をお迎えしました。

当日は講習に続き、4グループに分かれてVEの操作訓練をしました。

各グループに一人経験豊富なインストラクターが付いての

20医院限定の少人数セミナーでしたので、操作する機会も多く

終了する頃には、慣れた手つきで操作される姿も見られました。

また体験型という事で、操作するだけではなく参加者も内視鏡をご自身で体感され

VEに対する不安などが解消されていったようです。


当日は台風が上陸し参加も難しい中ではありましたが

ほぼ予定通り参加して頂き、参加者の皆さまの熱意を感じました。

今後もお役に立つセミナーなどの開催を計画してまいります。

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全国介護歯科協会の前田です。

 

さて、先週になりますが、12月8日に大阪で

東京医科歯科大学の戸原先生をお迎えして

摂食嚥下セミナーを開催いたしました。

 

遠くは北海道や九州からもお越しいただいたこともあり

会場は超満員の状態でした。

(会場の熱気もすごく、参加された先生には午前中は特にご不便をおかけしました)

 

ただのリハビリの講習とは違う、医学的見地に基づいた深みのある内容の

お話をいただき、100%の方に「参考になった」とお答えいただく、

とても良いセミナーになったかと思います。

 

まだまだ今後深めていくべき内容ですので、戸原先生のご協力のもと、

勉強会を開催していきたいと思います。

 

今年はまもなく終わりますが、

2014年も全国各地で良質な訪問歯科を展開する医院をサポートできるよう、

またそういった医院がお互いに支えあっていけるよう、

我々も頑張ってまいります。

 

少し早いご挨拶になりますが、

今年一年どうぞありがとうございました!

また、来年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

全国介護歯科協会 代表 前田剛志