訪問歯科経営ノウハウ: 2014年9月アーカイブ

全国介護歯科協会 副代表の永山です。

今回は胃瘻についてお話をしたいと思います。

摂食嚥下に精通した先生のお話やセミナー講演に
参加して最近強く感じることがあります。

それは、

「必要がない人への胃瘻が想像している以上に多いのではないか?」

ということです。

胃瘻の手術自体は20分もあればできる簡単なものだそうです。
しかし、それによって失うものは人間として大きいものだと思います。

【胃瘻にするかどうか】

この重要な判断を正しく明確にするために必要なのが「摂食嚥下」の知識です。

実は、この知識が不足している主治医が胃瘻の判断を下してしまうケースが
実際にあるようです。

先日も訪問診療に同行した際、最近胃瘻の手術をしたという家族とお話ししました。

胃瘻する前は、時間はかかっても普通食を召し上がっていた状態だったそうです。
それがよくむせるようになってしまい、

主治医から

「危ないから胃瘻にしたほうがよい」

という勧めがあり、すぐに手術されたそうです。

その方のご主人は

「胃瘻にしてからとても弱ってしまい元気もなくなってしまったように見える」
嘆いていました。
食べることが大好きだったので、胃瘻の状態でも可能であれば口から食事
できるようにして欲しいとの相談もありました。

その方を診た歯科医師の先生は

「きちんとむせることが出来ているし、胃瘻にする前までは少なくとも普通食を
経口で摂れていたことから考えてもリハビリの余地はあったのではないか?」

とおっしゃっていました。

私は専門家ではないので、胃瘻が正しかったのか、本当に必要であったのか
正直わかりません。

しかし、家族さんとお話をして必要のない方への胃瘻は絶対にあってはならないと
再認識させられました。

より正しい判断ができるよう、今以上の医科と歯科との連携、そしてまだ成熟して
いない歯科の摂食嚥下分野の充実が必要だと感じます。

その部分で当協会も寄与できるよう尽力していきたいと考えております。



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訪問看護への営業

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全国介護歯科協会 副代表の永山です。

居宅介護支援事業所への挨拶が訪問歯科営業の王道ですが、
実はもう一つ営業に回って欲しいところがあります。

それが「訪問看護ステーション」です。

訪問している看護師は、利用者さんの身体状態を誰よりも知っています。

営業してお話を伺っていると

「お口の状態が悪く、歯科治療を受けた方がいいと感じることがよくある」
「絶対に口腔ケアが必要だと思う人がたくさんいる」

という声をよく聞きます。

訪問歯科はケアマネに報告する性質上、ケアマネから紹介や勧めることが
多いですが、最近では看護師からケアマネに訪問歯科の必要性を訴えて
治療やケアの依頼に繋がるケースも増えてきています。

中には、ケアマネを飛ばして訪問看護から直接歯科医院へ依頼することも
あるそうです。
この場合はもちろん、その訪問看護から過去に紹介があり信頼を得ている
歯科医院という前提があります。

こうした関係ができていくと、おのずと訪問看護から利用者さんの全身状態
情報提供が依頼とともに来るようになり、歯科医院としても安全な治療
口腔ケアができるようになります。

是非、連携も意識しながら地域の訪問看護ステーションにも挨拶に行ってみて下さい。
治療やケアだけでなく、摂食嚥下に関する話などについても意見交換できることが多いです。


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全国介護歯科協会 副代表の永山です。

今回は営業時に活用できる「ケアマネさんと仲良くなる
ためのコツ」をひとつご紹介させていただきます。

ケアマネさんのもとには訪問歯科以外にも、日々多く
他介護業種からの営業がきます。
そんな状況の中、こちらの存在を覚えてもらったり、サービス
内容をきちんと聞いてもらうのはなかなか難しいことです。

そこで仲良くなるコツの登場となるのですが、単純です。
ケアマネさんとの会話の中で、次の質問をしてあげればいいんです!

「もうこの事務所に勤めてどれくらいになるんですか?」

これは訪問歯科の営業に限らず、他業種でも使えるコツです。

人間は自分に興味を持ってくれている人を好む傾向があります。
ケアマネさんも一人の人間なので、自分固有のことを聞いてくる
営業に対して好印象を持ちやすいです。

一度、騙されてみたと思って営業時に是非質問してみて下さい。
話しが弾んだり、逆に質問をいただいたり、いつもより親しみの
ある対応が返ってきやすくなると思います。

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