歯科経営全般の最近のブログ記事

自分の知りたい情報、例えそれが専門的な内容であったとしても、

書籍やネット検索でかなりの情報精度で入手することができるようになりました。

 

かつては、情報発信者は一部のメディアや著名人などに限られていたものが、

一個人でも発信できるようになったこと、

文字テキストのコンテンツから音声や映像コンテンツにまで幅が広がったことで、

とんでもない量のデータが世界で日々生み出されているのです。

 

少し調べてみると...

2020年の全世界のデータ量は、44ZB(ゼタバイト)!

 

ゼタバイト!?

ん?ピンとこない!?ギガやテラは聞いたことはあるけど...

 

そうです。

テラ1000倍がペタ。

ペタ1000倍がエクサ。

エクサ1000倍がゼタ!つまりギガの1兆倍!

 

また、もの凄いデータ量だけでなく、そのデータの増加量も加速的で、

2013年は4.4ZB202044ZBですから、7年で10倍もの増加をしている訳です。

 

本当にビックリしませんか...10年ひと昔どころの騒ぎではありませんね。。。

 

さて、話を戻します。

そんななかで、私たちはビジネスにおいて有益な情報を探そうとしますね。

 

歯科医院経営において、例えば、院長先生が訪問歯科をはじめたいとします。

その時に、ネット検索すると、たくさん情報が出てきます。

大して役に立たない情報から、とても有益な情報まで。

 

でも、やっぱりどうしたらいいか分からない...

と言うことで、私たちのもとにご相談やご質問があるのです。

 

ヒントが載っているサイトはいくつもあるのに、

『どれが(自分にとって)正しいのか?』が分からないので

専門家(と思われる人)に相談される訳です。

 

何が言いたいかと言うと、

有益な情報とは、その情報のクオリティだけではなく、

「信頼できる人」が発信してこそ、有益な情報となりうる

ということ。

 

幸いにも、今私たちが無料で利用できる発信媒体は目の前に

たくさんある時代となりました。

 

良い治療をしてそれが口コミで地域で評判を呼んで、

患者が患者を連れてくる。

そうした時代は終わりを迎えつつあります。

 

まずは、自分が「頼れる専門家であること」。

そして、そんな専門家が「有益な情報を数多く提供していること」。

それらを発信していく時代であると感じています。

 

とはいえ、私も最近まで院長先生伝いでの口コミ紹介に

胡坐をかいていた側で、反省している次第です...(^^;)

 

ご縁があってこの文章を読まれている皆さんに

少しでも有益な情報だったなあと思ってもらえるように

これからも書いていきますのでひき続きよろしくお願い致します。

自費(保険外)診療などの高額治療を説明する場合に、多くの先生方が気をつけられている「押し売りにならない説明方法」。

 

一消費者としても感じる(押し売りされているなぁ...)という、あの嫌な感じは医院で出したくないのは当然の気持ちだと思います。

 

かといって、「保険治療でも十分ですよ」というのは、自分や家族が歯科治療する時には自費治療を選択する方が圧倒的に多いことを考えれば、それも患者さんのためを思って言っている言葉ではないと気づくはずです。

 

押し売りに感じるかどうか。

 

いくつもポイントがありますが、そのうちの効果的な方法の一つとして「質問する」があります。

 

例えば、金属アレルギーについてや二次カリエスについて、聞かれてもいないのにいきなり説明するよりも、

「〇〇さん、金属アレルギーについてお聞きになったことはありますか?」

とか

「〇〇さん、二次カリエスと言う言葉はご存知ですか?」

と質問をしてそれに答えてもらい、そこからまた説明をする、

といった流れで、「売り込み」ではなく「教える」というコミュニケーションに

質問一つを挟むことで変換することができます。

 

これは、自費説明以外にも、歯の啓蒙や診断結果説明などすべてのトークで使えます。

一方的に話を聞かされると疲れますが、間に質問を投げかけて会話のキャッチボールを成立させることで、聞き疲れ(これも売り込みに感じる)を無くすことができるのです。

 

ぜひお試しください。

要領が悪い新人への教育方法

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新人とはいえ、どうしても能力差というものが存在し、

要領が良くてすぐに覚える人もいれば、

要領が悪くてなかなか覚えず、覚えたと思ったらすぐに忘れる人もいます。

 

指導係となる先輩スタッフもはじめは根気よく教えていたのに、

あまりにも要領が悪いとなると(さらに、態度までなっていないとなると!)

もう匙を投げてしまう...

そんなことはありませんか?

 

そのような場合にどうすればいいでしょうか。

 

新人として覚えることが1~10まであったとします。

それを要領の良い人は満遍なく教えたとしてもサッと覚えて1~10まで実践できる。

一方で、要領の悪い人は1~10まで教えた場合に、どれが3でどれが10だったか、頭の中が整理できておらず、結局1~10までで抜け落ちる箇所がたくさん、分かっている箇所も中途半端ということになる訳ですから、まずは1~3までを徹底的に教える。4~10までは取り敢えず教えることは辞めておく。

要領の良いスタッフであれば、10までの全体像を示してあげたほうが理解が早まるのになあという気持ちも分かります。でもそこは一旦棚上げです。

 

そして1~3が出来るようになったら、次は4~6、7~10といった具合に少しずつパーツを分けて指導していく。

 

出来るだけ要素を分解して細かいステップを刻んであげることで、少しずつですが確かな成長をしてもらうことも可能となります。

ピンチに陥った時に心がけること

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昨夜の東海道新幹線では、facebookなどSNSでの友人の記事を見ていると「一車両に23人」というイメージでしたが、各シートの窓際が埋まっている状況でした。

コロナ前と比べるとまだまだですが、かなり往来が戻ってきているように思います。

ここから経済を回していこうとする人たちを心強く思う一方で、人手が多くなってきて大丈夫かな...とも思う、少々複雑な心境でした。

 

さて、緊急事態宣言が明けて、私が仕事で関わる人の数もまた戻ってきました。

話題に上るのはやはりコロナの影響。

軽微な影響で済んでいる方もいる一方で、先行きが全く見えずに苦しんでいる方もいらっしゃいます。

 

待っていても以前には戻らない。

ならばこの苦境を打開するために出来る事は何でも試してみよう!

その前向きな気持ちに刺激を受けますし、私ももちろんそのつもりです。

 

しかし、ここで気をつけなければならないことは、

「頑張ることが目標化してしまうこと」。

苦境に立たされた時、ともかく目の前のことをがむしゃらに精一杯行う。

これは一つの打開策ではありますが、同時に、目の前に集中するがゆえに「目的=ゴール」を見失いがちです。

 

こんなピンチの時期だからこそ、まず「目的=ゴール」を定める。

そして、そのゴールに向かって何をなすべきかを要素分解して、TODOを一つ一つ積み上げていく。そうした冷静な視点もまた必要な時期なのだと考えます。

 

ともにがんばりましょう!

こんにちは。
全国介護歯科協会代表の前田です。

今回のコロナ禍で、皆さまが今まで過ごして来られた日常が強制的に変えられてしまいました。

~5月は、今後のことを考えるよりもまずは感染を拡げないように、国民一人ひとりが自粛を第一に考えてきました。

そして、これからは(第二波は来るかもしれませんが)再度日常を取り戻していく時期でしょう。

 

しかし、どうでしょうか。

コロナ前と同じ日常が戻ってくるだけでいいですか?!

 

今までのコロナ前の日常のなかでの「負の生活習慣・悪いルーティン」はありませんでしたか?

「本当はこんなことを日常的にしたい」と思われることはありませんか?

 

もう一度「日常」を立て直す、この機会に、

新たな望ましい「日常」を創り上げていく。

 

今回の痛ましいコロナ禍をそのようなチャンスと捉えていけたらと思います。

カレンダーでのご挨拶?!

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日、訪問歯科の営業レクチャーである医院さんに
お伺いした際、スタッフさんに

「医院で来年のカレンダーを作ったので資料と一緒に渡していいですか?

と言われました。

よく医院で発行している通信などを一緒に渡すことは
ありますが、カレンダーは私も初めてで、

「せっかくなので、一度配ってみましょうか」

ということになりました。

実際配る前に、私はおまけ程度にしか考えていなかったのですが
思いの外もらったケアマネさんの反応が良く驚きました。


反応が良いと感じた理由は・・・

・『カレンダーはよく使うので助かる!』と喜んでもらえる。

・初対面なのに、今まで関係があるような雰囲気が生まれ距離がグッと縮まる。

・『もう今年もそんな季節なんですね!?』とケアマネさんとの話が広がる。

・カレンダーなのでケママネさんも気兼ねなくもらいやすい

です。


また、もう一つ今回驚いたことがありまして・・・
実はその医院さんでは3種類のカレンダーを作ったそうなのですが、

「スケジュールなどを書き込みやすい、メモスペースが一番広いものが
ケアマネさんに喜んでもらえるのではないか?」

と考えて、そのスタッフさんが一番余白が広いデザインのものをしっかりと
準備されていたことです。

ここまで相手の立場になって考える姿勢、脱帽です。。。
私も大きな気付きを得て、初心に戻ったうような気持ちになりました。

みなさんも医院のカレンダー作り検討されてみてはいかがでしょうか?


※全国介護歯科協会のサイトはこちら

高齢者の「食べること」を守る

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食べること」は、咀嚼・嚥下機能として人が生きていくための重要な
機能のひとつですが、特に高齢者の方にとっては日常生活の中で
の大きな楽しみや喜びにもなっています。

その「食べること」が口腔内のトラブルや摂食嚥下障害で辛いこと、
苦しいことになってしまっている高齢者の方が増えてきているのも事実です。
特に在宅にて適切な治療や口腔ケアができない方が多く見受けられます。

この「食べること」を守るため、つまり食べることが楽しみや喜びと
感じられるようにサポートすることが、今後の訪問歯科診療の大切な
目的の一つになってくるのではないでしょうか。

治療や口腔ケアであれば、歯科医師や歯科衛生士だけで行うことも
できますが、摂食嚥下機能の評価や口腔リハビリテーションを正しく
安全に行っていくには、医科との連携も必要になってきます。

近年、摂食嚥下や口腔リハビリの分野が盛り上がってきてはいますが
まだまだ実際の現場で展開している歯科医院は少ないのが実情です。
また、医科との連携が取れている医院は更に少ないと感じます。

超高齢社会を迎え、国の方針としても介護の引き下げなど施設から在宅へ
という流れを推し進めていて、今後在宅診療の需要が高まることは必然です。

その流れの中で充実した訪問歯科診療を提供し、高齢者の「食べること」を
守るためには

・摂食嚥下の評価
・口腔リハビリ
・医科との連携

この三つの要素が必要不可欠になるかと思います。

※全国介護歯科協会のサイトはこちら

行動という指標

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今年も残り2ヶ月となりました。

このブログを見ていただいている方々はきっと勉強熱心で
日々成長していこうと行動しているかと思います。


その成長というのも、どの尺度で評価をすれば良いのか?
自己評価で良いのか、客観的な評価を参考にするのか?


どちらも大事だと思いますが、やはり「行動が変わった」というのが
最も信頼出来る指標なのではないでしょうか。


医院の情報共有がうまくいかないというのであれば
ミーティングの時間に確実にそれを埋められる時間を設けたり。
その時間に名前を付けて、形にすれば当初の目的がブレずに
継続されるのではないでしょうか。



そして医院の運営を変える前に、自分を変える事が出来なければ
イニシアチブを取って、皆をひっぱる事は出来ません。


院長の影響力は皆さんが思っているよりも大きいもので
ある医院さんでは受付の季節感が一年中ほぼ変わらなくて


院長が待合室にハロウィンのカボチャの置物を気まぐれにおいたところ
それを見たスタッフが少しずつ置物を増やし、かわいらしい待合室に
なったというお話を聞きました。


小さい一歩でも自分や誰かへのGOサインになるような一歩もあります。
是非「行動して、振り返り、その結果を見渡して下さい」
私は寝る前にノートを開いてボールペンを持つようにしています。


その変化に自分がコミットしているという気づきは
次への活力にもなるはずです。




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普段の性格と仕事上の性格

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こんにちは。
全国介護歯科協会の前田です。

歯科医院でのコンサルティングをしていると、かなりの院長先生がスタッフとの関わりで苦労されているのに出くわします。
そうした先生は、比較的物静かでおとなしい性格の方が多いように思います。

これは院長先生に限らず、すべての働く方にとってなのでしょうが、
私は、普段の性格と仕事上の性格は分けるべきだと考えています。

患者が説明を求めているにも関わらず、
普段あまり話をしない性格だからという理由はつきません。
短気で感情的な性格だからといって、スタッフ・患者に対して、その感情のままをぶつけていいわけはありません。

懇意にしている院長先生の中には、普段はとてもガサツでいい加減だと自認されている先生がいます。
しかし、そうした普段の先生を全く感じさせないくらいに、仕事中は細やかな気配りで診療をされています。
もちろん、ここの歯科医院は患者が予約が取れないほど流行っています。

・院長として求められること
・歯科医師として求められること
・経営者として求められること

「本当の自分を出す」と言えば聞こえはいいですが、
普段の自分の性格をできない理由にはしてはならないと思います。
「役柄を演じること」と言えば聞こえは悪いですが、
顧客に求められる役柄を立派に演じることは、良い仕事をする上でとても重要なものだと思います。

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こんにちは。
全国介護歯科協会の前田です。

歯科医院マーケティングのための院長のバランス感覚について書こうと思います。

マーケティングというと大きな括りになりますが、誤解を恐れずに平たく言うと、
「いかに自分を良く見せて顧客を惹きつけるか?」
に集約されるところが多分にあると思います。


それは、歯科医院だけではなく多くの企業にとっても同様。
ホームページやチラシ、TVコマーシャルなどのメディアはもちろん、
建物などの外観面や接客においても、直接的・間接的に「いかに顧客に良く見せるか?」を意識しているのがお分かりいただけるでしょう。


できれば経営のことは考えずに目の前の困っている患者の治療のことだけを考えたい。
そうした姿勢が結果的に口コミとなり、医院が繁栄できればいいじゃないか。
この気持ち、とてもよく分かる気がします。


しかし、この「いかに自院を良く見せるか?」のための努力もどうしても必要です。


院長(経営者)のバランスとして、
「治療に向き合う努力」と「自院を良く見せる努力」を比率で表すと・・・


治療に向き合う努力:自院を良く見せる努力=10:0の先生のところは、残念ながら私は流行っているのを見かけたことはありません。


逆に、治療に向き合う努力:自院を良く見せる努力=1:9くらいの、ほぼ自院を良く見せる努力だけに向いている院長のところは・・・流行っていないかというと、流行っているのですね。これも残念ながらですが。


日々診療をされている、多くの院長先生方にとっての比率は、治療に向き合う努力に8割から9割の力を向けているかと思います。


しかし、多くの院長先生を見てきた中での理想的なバランスは、治療に向き合う努力:自院を良く見せる努力=7:3くらいです。


毎日考えることは大変だと思いますので、週に一度、もしくは月に一度でも良いので、自院を良く見せるために振り返ってみることは必要だと思います。
それが結果的に、地域のまだ見ぬ多くの患者さんを助けることに繋がります。

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