医療においてのエビデンスの重要性を再認識

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新型コロナウイルス対策として、次亜塩素酸水(ナトリウムではなく)の加湿器での噴霧が有効だとされ、私もクライアント先にてそのような対策のサポートを行ってきました。

 

ところが、最近527日のニュースで出てきた「次亜塩素酸水噴霧による効果にエビデンスがない。また濃度によっては身体に害を与えるかもしれない」とのこと...

 

正直、ショックでした。

良かれと思って行ったことが、実は効果がないどころか、悪い結果を生むかもしれないからです。大規模な公共施設や病院、介護施設においても日本全国で取り入れていた対策でしたので、「みんながやっている」ことに、よもやその対策は効果がないという思いは欠落しておりました。

 

思えば、PCR検査にしても、「世界中でPCR検査をしている!なぜ日本だけやらないのか!」と政府の対応を批判していた時期が当初ありましたが、その後の論調としては、「PCR検査の精度の問題、また陽性であったとしても軽度・無自覚の方まで入院させると医療崩壊を起こす」ということで、PCR検査を抑制的に実施していたことが逆に称賛される流れとなったように思います。

 

これが、当初の「PCR検査をするべきだ!」という勢いに呑まれて行っていたとしたら...

今回の次亜塩素酸水噴霧においても、同じような問題の構造に思えてなりません。

コロナ新薬の薬事認証においても、またワクチン開発においてもおそらく同様の構造があるのでしょう。

 

医療、健康の分野においては、スピードは重要ではありますが、やはり「その対策が有効なのか、また副作用や害はないのか?」そういった点もしっかりと検証したうえで、マスコミに踊らされることなく進めていくべきだと、大いに反省するとともに改めて考えさせられました。